高円寺Pundit'

「2020年の地域メディア、市民メディアを考える」トークイベント

「2020年の地域メディア、市民メディアを考える」トークイベント

東京オリンピックが開催され、ある意味で歴史の節目となる2020年。今から6年後の未来に、3.11後に改めてその活動が注目されるようになった全国各地の地域メディア、市民メディアは、どのような姿で市民に情報を発信し続けているのか?

今回、シリーズで企画するこのトークイベントの第1回目は、個人がネットを通して自由に映像で情報発信出来るようになった21世紀初頭に、先駆的な取り組みをしてきた人達をゲストに招いて開催します。

フリーライターの岩本太郎は、2012年6月から毎週末にビデオカメラ片手に首相官邸前を訪れ、そこに集まる市民のデモの様子をモバイル端末でユーストリーム中継する活動をスタートし、さらにその活動をヘイトスピーチデモとそのカウンターデモ等の場に拡げていきました。
また長野県東御市のコミュニティFM局、FMとうみのパーソナリティの橋爪明日香は、2004年春のイラク人質事件で拘束された当時高校生の今井紀明君のドキュメンタリー「みんな、空でつながっている」を学生時代に制作し、日本各地を行脚して上映する「日本列島1000人対話の旅」(http://blog.livedoor.jp/tsstvasu/)を実施しました。そして卒業後はOurPlanet-TV、オーマイニュースと映像、テキスト系の市民メディアを経て、現在、音声系の地域メディアで活躍中です。

第一部ではこうしたビデオカメラ片手に行なった個人による映像系市民メディア活動について、武蔵大学の「学生による被災地支援のための市民メディアプロジェクト」所属の学生達が2人のゲストにお話をうかがいます。

続けて第二部では、かつて世界最大の市民映像祭だった東京ビデオフェスティバルの審査委員を長年にわたって務めたビデオ作家の佐藤博昭の司会で、大学キャンパスを拠点に新しい地域メディアとしての可能性を秘めたエリアワンセグ放送を行なっている専修大学のかわさきワンセグプロジェクト担当教員の福富忠和、2003年2月にイラク戦争直前のバクダットと日本のそれぞれの高校をネットで結んで平和について語り合った「イラク対話プロジェクト」から、昨年のスマトラ島沖地震の被災地のアチェと東日本大震災の被災地の宮城県東松島市宮戸島のそれぞれの小学校を結んで津波の体験の共有を目指した「アチェ対話プロジェクト」まで、ネットの映像を通して異文化の子供たちが対話して国際理解を深める取り組みを展開する渡辺裕一の2人をゲストに、市民による映像系メディアの新たな使い方について語り合います。なおかわさきワンセグプロジェクトのプレゼンについては、プロジェクトに携わる専修大学の学生達が行ないます。

そして最後に会場の参加者も加わって、全員でこれからの2020年の地域メディア、市民メディアの可能性について議論して考えようというのが、シリーズで続く第1回目のイベントの内容です。
ぜひこれから映像メディアを活用した情報発信に取り組もうと考えているNPO/NGO関係者や学生を始め、多くの方の参加をお待ちしています。

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